埼玉県川越市の歯医者さん。川越駅近くの望月歯科医院。医院長の学会発表報告を掲載していきます。ぜひ、ご参考ください！

File #8　第28回　日本障害者歯科学会　日時2011/11/5

当医院に３年間勤務する２９歳女性（Ｓ氏）の就労を通じて、障害者雇用の実態を報告すると共に、今後の展望について述べてまいりました。
本発表は、Ｓ氏の同意を得た上で製作されました。

Ｓ氏が面接のために来院してから３年間が経過（平成２３年６月末現在）しており、現在ではかつての経験を活かしながら改良を施し、より良い就労状況の構築に勤めています。結果週２日計４時間を就労時間とし、事務的な処理を中心とした診療の間接補助を行っております。

このように障害者が就労している現場を目の当たりにすると、障害を持った子どもの母親は、自分たちの将来に希望を見出すことが出来ると云います。障害者雇用は従業員の成長、顧客サービスの向上にも好影響があると言われ、歯科医院でも僅かずつではあるが、雇用への機運は上り始めているように感じられます。障害者自身のノーマライゼーションの実現に向けて、障害者雇用は我々が出来得る障害者福祉の一つであると確信します。
また、地域での一歯科医院が、社会的企業（Social　Enterprise）として認知される絶好の機会となるに違いありません。そして、その成功のためには、一般就労とは異なり、就労者側に歩み寄った就労体系に変えていく必要性を強く感じます。